通じない哀しさ・・・
2009年 02月 22日
その人達の心も含めて、意図する所を通じさせる役割もあるのが
通訳であって、通訳者だと思っています。
しかし、あまり「意図する」所を気にする余り、
余計な気を使いすぎて、これまた余計な事を訳してしまい、
それが誤解に繋がるなんて事もあります。
だから、私の場合、言葉を率直に訳す、それに徹しながらも
お互いが言葉の奥深い意味や、相手の人となりを理解してくれる様な
結果に繋がる通訳をする様に、心がけています。
最後は皆が笑顔で現場を去れるのが、一番ですよね。
最近、通じる事、つまり気持ちが通じる事の難しさを
痛感しました。しかし、相手は長年の同級生・日本人。
どこの国出身だから、言葉が違うから
意思が伝わり難いと言うのはないんだなと。
私は彼女の遅刻癖や、連絡がいつも遅い事、
例えば、紹介した仕事に対するレポートや、お礼・謝罪が遅い事、
彼女の返事がなければ前に進まない事項など、
とにかく大事な連絡が遅い。物事に対する詰めが甘い。
ずっとずっと気になっていました。
まあ、全ての物事に対して、責任が生じると言う場面を目の前にした時、
逃げ出してしまうタイプなのでしょう。究極の事なかれ主義です。
でも、友人だから、同級生だからと、ずっと何となく分かってくれるだろうと言う
期待を持って接してきました。悪気はないだろうし、人間的には
とっても優しい一面も持ち合わせている女性。
しかし、どうにもこうにも、私だけでなく、周りも
どうしてなんだろう?と言う事態に陥り、ここは一度ちゃんと言おうと意を決して
彼女に伝えた所、全く的外れな回答で、え?何で私悪いの?どうして?と言う
根本を分かってくれてない事に、本当に通じない事の哀しさを実感しました。
唯一救われたのは、それを見守ってくれていた
友人達が、Mは間違っていないよ、よく言ってくれましたと励ましてくれたこと。
言葉を訳する仕事をしているワタクシですが、
様々な意味で、本当に伝えたい事を相手に通じさせる難しさは
仕事だけではなく、日常生活でも実感しています・・・。
写真は、日本人&ドイツ人大工職人が一緒に働く
現場で、ドイツ人職人達が、現場での仕事に尊敬した
日本人職人の方に、墨出し用の工具と墨をプレゼントされ、
感動。仕事最終日には、ドイツ人達、日本人親方に
きちんと返礼のプレゼントを贈っていました。
2つの違う国籍の、しかし同じ職業人の
心が通じた暖かい現場に私も感動^^
こう言う現場に立ち会えることは、通訳冥利に尽きるの一言。
喜びであり、誇りです。

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Dankeです!


私も実は今、返事を待っている最中です。忙しい方ですし(アチラがお客様の立場になります)まぁ、私も「お手伝い」的なものなのですが、どうするのか、返事がないとスッキリせず、進む事も出来ません。連絡は大切です。
日本人は「日本人だからすべて分かり合える」と思いがちだと思うのですが、これも「セロリ」って歌と一緒で
「育ってきた環境が違うから~」で必ずしも全て一緒ってことはないのよね・・・。

また、かなしくなってしまうというか・・・。距離おきたくなるよね。
国や言葉の壁を越えひとつのことを成し遂げた大工さんの写真かっこいいね。さすがプロだね。

私の同級生にもいました。
いつも1時間は待ち合わせに遅れてきました。
待ち合わせする度に「又遅れてくるんじゃないか・・・」と
ストレスたまりっぱなしでした。
だから気持ち凄くわかりますよ。
悲しいかな言っても変わらない場合が多いですね。。。。
ドイツ人と日本人の職人さんのお話、いいですね。
心がポッと暖まります。
何故か「おくりびと」と重なりました。

是非、今度奥様のドイツ報告をブログにアップお願いします^^
苦労する事が多いです。苦笑
この不景気の中、頂けるだけでも幸いと持って
やっていますが、自分がせっかちで、段取り魔なのかな。
とにかく、一言で済む連絡が滞るのは
本当に精神上、良くないですよね。ましてや、周りを巻き込んだり
仕事関係になるとなおさらです。
私も自分自身気を付けなければと思っています。
いつも暖かいコメントありがとうございます!
言う部分で安心感ももちろんあるのだけれど、
これがネックになって分かり合えない人もたくさんいるのだと
年を負うごとに切に感じております。
自分にも柔軟性がなくなっているのかな。
育った環境は本当にその通りで、言葉や国ではなく、
どこが一番その人の人格形成に影響しているかも。
まあ、その人らしいカナと。苦笑
この話は学生時代の友人。
きっと仕事上の癖・または私自身の問題ですが、
物事を何度も再確認したり、連絡をなるべく早く、
返事を待たせない、段取りをきちんと・・・などなど
何事も確認とコレぽんが基本だから
何かでトラブルと、どうもその人の詰めの甘さが
気になってしまうのです・・・^^;
多分、もう言っても無理そうなので、
距離が開いてしまう事は必須な気が・・・。
この写真、素敵でしょ。
この写真に関してはちょっと深い続きなお話があり、
またじっくりアップします。
遅刻者はあまり肩身の狭い思いをしなくなりましたね。
私もたまに遅れてしまう事が多いので
あまり大きな声では言えませんが、
友人や物事を選んで遅れてくる人には
本当にガッカリさせられます。
そう言う人が遅れて来ないときには
それなりの理由があって、実は結構考えているんだなと。苦笑
チャオさんの「おくりびと」コメントには
本当に心からビックリしました。この写真には実は深い続きの
お話があるのです。また後日アップします。
都市名出してしまってすいません!最近は気をつけないと
ホント何があるか、用心に越した事はありません。
失礼しました。
鍵コメさんの仰るとおり、言わなきゃ分からない、言ってあげた
方がその人のためになるかなと思っての一大決心でしたが、
言っても分かってもらえなかったようです。
確かにドイツはしがらみや義理と言った物が日本より
さっぱりしていて、お付き合いはラクかも。
確かに、友達だから遊びだから“ごっめ~ん”な自分も居やしないか?!
仕事が気が張ってビシっとするのは、当たり前なんですが
ソレ以外の所で緩んでる(甘える?)自分、を引き締めないと。
“言外の含み”なんて、民族性のものなんでしょうかね^^;
でも、友達ってなんでしょう?
分かって、分かって、というつもりは勿論ないですけど
相手に興味をもって、何を想うか?何を感じるか?是非を
おもんぱかれば、おのずと的外れな事柄には
ならないはず。・・・なんてエラソウですけど。
通訳ってリアルタイムの凄さがありますよね。
ここ数年のきっかけで、翻訳という仕事の事を
考える機会があり、その世界構築の難しさを
考えさせられてた所なので、コチラで漏れ聞こえる(笑)
通訳の悲哀ともいえるエピソード、拝見するたび
口頭試問みたいな緊張と怖さをも想像してしまいます。
でも、職人さん話みたいに、直接その結果の
喜びや感動も、その場で味わう特典アリですよね。
こうしてコメ書いてても本当に想いを汲み取れて
いるのかしら・・と、チョイ不安ですよ(笑)
まさに私自身にも戒めなきゃいけない事項です。
でも、人を見て遅れてきたり、その事項に寄って勝手に
優先順位を決めて遅刻があったりなかったりは、
友人間の間ではやはりいつかは気付かれて
皆にあれ??って思われちゃいますよね。哀しいです。
逆に甘えられてるって事なのかな。
そうなんです、分かって、分かってなんて
都合を押し付けるつもりはないんですけど、
友人関係でも何でもGIVE AND TAKEは大切で
こちらばかり気を使ってGIVEばかりな立場に
自分で気付いてしまった時は、もうやりきれないですよね。
通訳者としての喜びは、この様な写真の瞬間などで
あなたのお陰で、言葉が通じなくても仲間になれた
と言われた時など、本当に心からこの仕事の
やり甲斐を感じます。