「まさか!ここはドイツですよ!!」物語

  今回のドイツ出張でもいろいろありました。 
でも、まずは最も私の中で印象深かった話を。

 私の高校時代の恩師(日本人女性)が体験して聞かせてくれた話なのですが、
彼女が近所の激安スーパーに行った時の事です。

 そのスーパーは都市部のちょっと郊外にあって、
まずそこで日本人、いやアジア系の人に、先生は今まで10数年
殆ど会った事がなかったと言います。

 その日は、店内に入った瞬間に混雑するレジで、レジ係の女性に英語で
捲し立てているアジア人女性二人が直ぐに目に入り驚いたそうです。

 店内は騒然。先生も唖然。何とその女性二人が「日本人の方ですか?」と先生まっしぐらに
駆け寄ってきて、

 「お店に入る前に他のお店で買って来たもの(5000円相当)の袋を店内の外、入り口脇に
置いておいたら、買い物している間に盗まれたんです!
ドイツ語でお店の方に言って頂けますか?」

 と言う・・・。

 先生「お店の外に置いておいたのですか?お店の人に声を掛けるとかはなく??」
 
 日本人女性二人「だって、まさか、ここはドイツですよ!!ドイツでこんな事が起こるなんて
あり得ないじゃないですか。だから、声は掛けなかったですよ!」

 
 先生「ドイツだからと言うのではなく、日本だって同じじゃないですか?何も言わず、ただ荷物を
その辺に置いておいたら、盗まれてしまっても仕方ないんじゃないですか?」

 
 日本人女性二人「日本だったら、絶対にないです。誰もそんな事する人はいません!」

 先生「本当にそうですか?なぜそう言い切れるのですか?」

 日本人女性二人「何か大事なものか、とにかく何かが入ってて、持って行ってはいけないと
思うからです!」


 先生「それは、爆弾か劇薬が、そう言う危険物が入っていると言う事ですか?」

 日本人女性「(無言)・・・。とにかく、日本ではあり得ないです!」 
 
 何でも日本はこうだと、言い張って比較した所で、日本はどうだと声高に主張した所で、
海外と言う全く事情も文化も違う所で、一体何が変わるのでしょうか。
違う場所に立って、そこで生活、もしくは一時的にでもその土地で生きるという事は、
そこの文化や状況を受け入れ、判断しながら、その土地に馴染み、自立していくと言う事なのです。

 先生はとにかく其の二人のためにレジ係の人にドイツ語で再度伝えてあげましたが
レジ係の人にすれば、「はあ~??」ですよね。と、私は推測します・・・。

 最後に、申し訳ないけれど、お店も先生も対処するすべはないと告げて、
二人から去る前に、先生はふと思い、二人に聞きました。

 先生「お二人はご旅行でドイツに来られたのですか?」
 と聞くと、

 日本人女性二人(推定20代半ば)「いいえ!ビジネス出張です!」
 と憮然としながら、はっきりと答えたそうです・・・。

 ビジネス出張で海外、しかもヨーロッパに来る女性二人が、其の程度の認識だった事に私は
本当に驚き。

 先生は、そんな穴場の激安スーパーを見つけた二人に驚き。

 その後、先生は自分の買い物を終え、車に荷物を積んでいる最中にお店を振り向くと
お店外の入り口付近で(荷物が盗まれた付近でしょう・・・)呆然と口を開けて座り込む
二人が見えたそうです。

 合掌・・・。

 ドイツ=日本と同じ様な安全な国 神話は未だ健在なのでしょうか?

 最近、まあ、私のドイツ盗難事件もありましたが、(過去ブログ参照)
今回も実は他にも盗難事件があり、最近のドイツでの盗難・犯罪率の増加は
国内において深刻な問題になっています。

  次回は、今回も遭遇した盗難事件についてご報告します・・・。

  決してドイツだけが盗難が多いわけでも少ないわけでもなく、
海外どこに行っても、普段の生活とは違うんだと言う意識をしっかり持ち
自分の身は自分で守れと言う事でしょうね。私は本当にここ最近の出張で痛いほど
実感しております。

 
  とにかく、とにかく皆さんにとって素敵なクリスマスでありますように!

e0084001_1343214.jpg

                     (義理母の家の窓際デコレートです^^)


 


  人気blogランキングへ
是非↑をぽちっと押して下さい^^
Dankeです!
[PR]
by aoyadom | 2009-12-26 12:02 | 小話

ヨーロッパ&日本~時々石垣島^^を中心とした日独通訳者ライフ


by Mitzi
プロフィールを見る