ヨーロッパ&日本~時々石垣島^^を中心とした日独通訳者ライフ


by aoyadom
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カテゴリ:ドイツから( 21 )

げんきさんのこと 2

 前回書いた、ドイツでドイツ語による国家資格・整形外科靴マイスターの称号を得て
仮義足で工房に立つ「げんき」さん。

 この整形外科靴マイスターと言う資格は、世界の整形外科靴業界の中でも
最高峰と呼ばれる技術のドイツでの国家資格。整形外科靴・靴型装具・足底板・中敷き(インソール)
を整形外科的に分析してあらゆる足の変形や病気またはスポーツに対応して製作します。

 ドイツでも4000人強しかいない、希少医療系国家資格。

 げんきさんは2003年8月にケルンで職業訓練を始め、
2005年の秋に職人試験(マイスターの前のゲゼレと言う職人資格)に合格。

 引き続き2年ほどケルンで働き2007年にザクセンのマイスター学校でマイスターコースに参加、
そして2008年10月にマイスター試験に合格。

 と、順調に、しかも解剖学の授業など全てドイツ語で受け、試験も実技も合格。

  マイスター試験後、ウィーン1区にある高級オーダーメイド靴店で2年働き、
エレガントなフルオーダー靴の製作も学んだそう。

 その後はニーダーウスターライヒ州にある整形靴店に2年就労。
現在はドイツは黒い森にある整形靴店で働いています。

  そして、去年10月に事故に遭遇して右足下腿を失ってしまうわけですが、
もう仮義足で工房で1日フル作業。ここの所忙しい日々が続いていて、先日は糖尿病足病変の
患者さんの整形靴(ドイツは糖尿病と診断された方の予防インソールや靴は保険適用に)
製作にとても忙しかったそう。

 今度は治療中、治療後の医療機関や周囲の支え、職場環境、職場環境での
気持ちの変化など聞いてみようと思っています。

 でも、なんと言ってもドイツと言う足と歩行を守る環境がげんきさんの今の状態を
支えて呉れているのは勿論のこと、一番は本人の精神力と努力だと思います。

 そして、整形靴マイスターとしての職業的使命。誇りを持って仕事にあたられているのを
げんきさんとのやり取りで本当にひしひしと感じます。
私もゲンキ付けられるゲンキさんです^^
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by aoyadom | 2016-04-26 17:11 | ドイツから
  何度かこのブログでも書いている、我が家のドイツ人の職業。
「整形外科靴マイスター」 。

 我が家のマイスターは日本で整形外科靴マイスターとして約20年
活動していますが、ドイツで17歳の頃から修行を始めて長い修業期間を経てマイスターとなり
日本に来日して現在に至ります。

 簡単に言うと、整形外科、特に足の整形外科的知識を持った足の専門家と
靴職人が一緒になった職業。


 日本だと整形靴(足に何らかの大きな変形や障害を抱えている方の靴)と足底板(足にあった整形外科的に分析された中敷きの事)は義肢装具士と呼ばれる方が製作していますが、ドイツでは、完全に職業も、作る範囲も義肢装具士とは別に、「整形靴マイスター」として専門分業化されています。

 
 義肢装具士の方が膝から上の装具などを作るのに対し、膝から下の靴と一体型の装具(インシュー)や整形靴、足底板は整形靴マイスターが医師と連携して仕事をしています。

  日本にはドイツ人整形外科靴マイスターが何人かいて、日本だとドイツの様に
国家資格の医療専門職として認められていませんので、専門分業化していない分、
まだまだ本当に足にあった整形外科靴=治療靴 それを助ける足底板=中敷きの理解と技術が
進んでいなく、その指導や普及に努めています。
(*そんな中で「日独小児靴研究会が立ちあがりました! http://jagss99.sakura.ne.jp/ )

 最近では、日本人の方でもドイツ語をしっかりと学びながら、最初の3年半の修業期間からドイツで学び
ゲゼレ資格を経て(マイスターの前に取得しなければならない国家資格・ゲゼレの資格を得ることで
所得を得ることが出来るが、医師と連携してレセプト患者の靴などを製作したり御弟子さんを取ったり
独立工房を開くことはマイスターでないと出来ない) マイスター学校に入学し、ドイツの正式な
マイスター資格を取得する日本人の方々が出てきました。
(現在私の知る所で3名かな。増えていたら
ごめんなさい!)

 その中で、たまたま主人と付き合いのあるドイツの工房に整形外科靴マイスターとして勤務する
「ゲンキさん」の話
「腕のいい日本人マイスターがあそこの工房に入って、ドイツ語も凄く上手でさ~、
頑張ってるよ!」
とドイツの工房を仕事で訪れた際にゲンキさんと会い、我が家のマイスターが
感心して話していたのを何度か聞いたことがあったのです。

  とてものどかな田舎の元温泉治療で有名な地域で(森の中)
バイクが趣味で、趣味も堪能しながら整形靴作りに励んでいたゲンキさん。


 去年の10月3日、その趣味のバイクで事故に遭い、事故に遭遇した瞬間に
右下腿は切断状態
にあり、とにかく止血が大変だったと言います。

 そのゲンキさん、もう2月には仮義足で1日フルで工房に立って居ます。
さすが、「足と歩行」を守る国ドイツだなあと感心せざるを得ませんでした。

 
  ドイツは根本的に、糖尿病足病変で足を切断する可能性がある人やケガ、変形の酷い方、先天性の
足の病気を持っているかたなどに、医療保険から靴と足底版を支払い、通常の生活を送って貰う事で
健常者と同じように保険や年金を修めて貰い、結果的に国家経済を安定させて社会福祉国家を
持続して行きましょう「足と歩行」を守る考え方が徹底
しているのです。

 そんなドイツに、ゲンキさん 2003年2月にドイツに渡りました。

 ドイツに渡ったきっかけを聞くと、まず大学でのサッカーの試合で膝に大怪我をした際に
装具と靴型装具を装着し、そこから整形靴に興味を抱いたこと。


大学でドイツ語の授業の一環で、ドイツ人教授からシステマティックなドイツ職業訓練システムを聞き知り、
また資格も発生すること(日本には上記で説明した通り靴型装具に特化した国家資格はありません)。


 そしてなによりドイツの整形靴技術は世界でもっとも高い水準にあること。
あとは、海外で生活してみたい、という好奇心
です。と語ってくれました。


 その世界で最も整形外科靴技術と、その受容を可能にする医師を始めとする
整形外科靴専門職人が製作する整形靴と足底板(中敷)に対する理解、
それを支える医療制度と医療連携(医師~整形外科靴マイスター~医療フットケア師ポドローゲなど)
の中で仕事しながら、今ご自分も大きな怪我をきっかけにその恩恵とシステムに
また深い想いを抱いている事だと思います。

  日本でももっと救われる足と歩行があるはずなのにと、小児障害児から糖尿病、リウマチ、
透析患者さん、外反母趾の酷い痛みで苦しんでいる方など様々な方々を見ていて、
日々日々我が家のドイツ人と自分たちに出来る事を考えながら活動しています。

  まずは、整形靴マイスターが皆さんに出来る事をゲンキさんの人生や仕事を通して
色々と書いて行きたいと思います。

 一番最近のメールで 「本義足が夏ごろ出来上がりの予定なので、疲れますしちょっと辛いですけど、
一日仮義足で工房作業で切るくらい機能回復しています。お仕事中にこちらにいらっしゃるのは大変だろうから、秋には通訳Mさんに会いにケルンかデュッセルドルフに行けるかも。」(ゲンキさんの所からは400キロ以上離れているんだけど・・・泣)

とメールがあった時は何だかとっても感動してしまいました。


 まだまだこのシリーズ続きますので、宜しくです^^

  
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(写真はベルリンの赤十字病院での糖尿病足病変の患者さんへの診察日のひとコマ。創傷ケア看護師さんが靴を履かせてあげています。立っているのは糖尿内科の医師、その他に整形靴マイスターと医療フットケア師ポドローゲも同席する週に2回の連携診察日・この後病棟も連携している皆で回りました)
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by aoyadom | 2016-04-18 17:23 | ドイツから
ドイツ・Wirtschaftswoche誌 編集長 Roland Tichyより( Japanese and German Ver. )

出典先:http://www.wiwo.de/politik-weltwirtschaft/tabellen-1/japan-trauer-um-die-opfer.html


ここからが引用です



親愛なる日本の皆様へ、



この場をお借りしまして、被災者やそのご友人、ご家族やご親戚の方々、ならびに在独邦人の皆様にもお悔やみを申し上げます。また、この百年に一度と言われる大災害に対するドイツの世論の反応を大変恥ずべきものと考えています。何十万もの人々が家を失い、雪と寒さの中で行方不明の方々に思いを馳せては悲しみに暮れ、また数百万もの日本の方々が放射線の危害に怯えて暮らしています。



ひるがえってドイツはといえば、政府が非常事態を宣言しているのです。しかし非常事態なのはむしろドイツ人の頭の中ではないでしょうか?ヨウ素剤や放射能測定器を買いに走る人がいるかと思えば、テレビではぬくぬくと暮らしている視聴者に向かって、まるでこの世の終わりであるかのように煽りたてています。しかし実際に災害現場で起こっていることを考えると、これらは馬鹿にしているとしか映りません。



いやらしいことに政治家たちはこの迫りくる核災害をいいことに、党利党略に走っています。同じドイツ人として日本の皆様に申し訳なく思いますが、同盟90/緑の党のクラウディア・ロート党首は、デモ行進の人達の列でわめき散らし、次の選挙には勝ったも同然と内心ほくそ笑んでることでしょう。しかしそれはまだ行方不明のままの犠牲者を冒涜する行為であり、被災者の方々のことがすっぽりと頭から抜け落ちているのです。



また、日本の首相から直接情報が上がってこないといって苦言を呈していた大臣がおりました。これについても申し訳なく思います。これだけドイツの世論が敏感になっているのに日本政府が構っている余裕があるとでも思っているのでしょうか。さらにこうしたドイツの恥ずべき姿に拍車をかけたのが日本に向かった救助隊でした。成田空港で迎えが来なかったといって、すぐに引き返してしまったのです。所詮は同情ではなく旅行気分だったのでしょう。メディアも憶測と事実を混同し、はなから「チェルノブイリの再来」を吹聴しています。同業者として恥ずかしく思います。こうしてドイツはパニックに陥り、同情し痛みを分かち合い、被災者の方々のお気持ちに配慮することができなくなってしまっているのです。



日本の皆様の冷静沈着さにはつくづく驚かされます。そうかと思えばドイツ国内では狂ったように騒ぎ立てるばかりで、お恥ずかしい限りです。ドイツ人の振る舞いは、まるでしつけの行き届いていない子供の様で、わがままで自己中心的で、はっきりいって無慈悲です。



しかしドイツにはそうでない人達がいることも、どうか忘れないで下さい。彼らは沈黙し、想像を絶する痛ましい光景に心を動かされているのです。そして原発の技術者や自衛隊員の方々が我が身を省みず、最悪の事態を食い止めるため、自らの健康やいのちを危険にさらしているその姿勢を目の当たりにして、深い敬意の念を抱いているのです。



私達は日本の皆様と心を一つにし、上から目線で語ったり、自分達が正しいなどと言うつもりもありません。まして自然災害にどう立ち向かうべきか教えてやろうなどとは夢にも思いません。皆様とともに謹んで哀悼の意を表したいと思います。



ドイツ・Wirtschaftswoche誌 編集長 Roland Tichyより





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Katastrophe in Japan



Liebe japanische Freunde,





an dieser Stelle möchte ich den Opfern der Erdbebenkatastrophe in Japan und ihren Freunden und Angehörigen, sowie unseren japanischen Nachbarn in Deutschland, mein Mitgefühl ausdrücken – und meine tiefe Scham darüber, wie sich große Teile der deutschen Öffentlichkeit angesichts dieser säkularen Katastrophe benehmen. Hunderttausende Menschen in Japan haben kein Dach über dem Kopf, sie trauern in Schnee und Kälte um ihre noch nicht gezählten Toten, Abermillionen leben in Angst vor dem Strahlentod.



Und Deutschland? Die Regierung ruft den Notstand aus! Wo ist unser Notstand, außer in unseren Hirnen? Menschen kaufen Jodtabletten und Geigerzähler; im öffentlichen Fernsehen wird mit geradezu wohligem Schauer die Apokalypse beschworen. Das alles klingt wie Hohn und Spott vor dem Hintergrund der tatsächlichen Katastrophe. Deutsche Politiker schlagen ihre kleinlichen parteilichen Vorteile aus der drohenden Atomkatastrophe. Ich entschuldige mich für Claudia Roth, die in einer Menschenkette giggelt und gaggelt, und ihre klammheimliche Wahlkampfvorfreude kaum verbergen kann. Wir tanzen auf den Gräbern noch nicht gefundener Toter; wir vergessen die Opfer. Ich entschuldige mich für jenen Bundesminister, der sich über mangelnde persönliche Information durch den japanischen Ministerpräsidenten beschwert – als ob die japanische Führung jetzt noch Zeit für sensible deutsche Befindlichkeiten hätte. Das peinliche Bild Deutschlands wird abgerundet durch den "Helfer", der an- und gleich wieder abreist, weil er am Flughafen Tokios nicht abgeholt wurde: Club Med statt Mitgefühl. Mir ist mein eigener Berufsstand peinlich, der Fakten nicht mehr von Vermutungen trennen kann und von Beginn an vom allergrößten GAU faselt. Deutschland redet sich in Panik. Aber uns fehlt das Mitgefühl, die Fähigkeit zum Mit-Leiden und zur Rücksichtnahme auf die Gefühle der von der Katastrophe Betroffenen.



Ich bewundere die Gefasstheit der japanischen Bevölkerung. Dies steht in einem peinlichen Gegensatz zum hektischen Geschrei und Getue in Deutschland. Wir führen uns auf wie ungezogene Kinder, egoistisch, egozentrisch und vor allem: herzlos.



Glauben Sie mir aber: Es gibt auch andere Menschen in Deutschland. Sie schweigen. Sie sind berührt von den Bildern unfassbaren Leids. Sie sind demütig angesichts der Selbstlosigkeit, mit der japanische Techniker und Soldaten Gesundheit und Leben aufs Spiel setzen, um das Schlimmste zu verhindern. Wir wollen helfen, und viele haben dies in Japan auch bewiesen.



Liebe japanische Freunde: Wir, die wir mit Ihnen fühlen, reden nicht, wir triumphieren nicht, wir wollen nicht Recht haben, wir werden Sie niemals belehren wollen, wie Sie mit der Katastrophe umgehen. Wir trauern mit Ihnen in anteilnehmender Stille.





Ihr Roland Tichy

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by aoyadom | 2011-03-23 21:36 | ドイツから
川口マーン惠美さんからドイツ報告


↓↓引用開始↓↓

川口マーン惠美さんからドイツ報告

@@@@@@@@@@@@@@@@





引 き続き、福島原発事故に関するドイツマスコミの報道の酷さにについてご報告。

エルネオス4月号にも寄稿したが、ドイツのマスコミは、ほとん どあり得ないほど低い確率の最悪の事態を、さも、明日起こるように報道し続けている。

それによれば、制御不可能となっている原発は、まもな く大爆発を起こし、日本全土は放射能に汚染されるらしい。いや、放射能漏れはすでに高い数値を示しており、風向きによっては東京の住民も危ない。



そ んな報道を受け、ドイツの薬局でヨードが品薄になっている。福島発の放射性物質は、東京から風か飛行機に乗って、いずれドイツにも上陸すると信じている人 がいるのだ。もちろん、あり得ることだ。チェルノブイリのときだって、大火災で舞い上がった死の灰は、ドイツの草原に降り注いだのだから。



こ れまで快適な東京で寛いでいたドイツ人特派員は、地震のあと、津波の現地に飛ばず、東京のスタジオから実況中継。これなら別にドイツにいても同じだ。

し かも15日からは、その東京も脱出し、大阪へ移った。そして、脱出先の大阪から、テレビ第二放送の特派員は、「東京の住民がこぞって脱出を始めれば、南へ 行く主要鉄道は一本しかなく、幹線道路も数少ないので、未曽有の大混乱が起こる」と、地図で示しながら予言してくれた。



哀 れな3700万の都市圏の住民が、かように貧弱な交通網しか持たないとなれば、どんな悲惨な事態となることか。そうするうちに、ドイツ大使館も、東京から 大阪へ引っ越しした。



テレビニュースの画面には、人々が駅で長い行列を作っている映像。そうか、東京では困難な脱出がすで に始まっているのか。しかし、その背景には「吉祥寺駅」という文字(ドイツ人には読めない)。つまり、映っていたのは東京脱出を図っている人々ではなく、 計画停電の後、電車の運転再開を待つ帰宅途中の人だったのだが、そんなことはテレビの前に息をのんで座っているドイツ人には想像もできない。ただ、特派員 はもちろん知っていたはずだ。



誤解を誘発するための報道は他にも多い。16日、大手新聞『ディ・ヴェルト』の一面には、マ スクをした日本人がまっすぐに正面を向いている写真が載った。

大見出しは、「死の恐怖に包まれる東京」。私の見る限り、これは通勤途上、大 きな交差点で青信号を待っている人たちだ。目を見開いているのは恐怖のためでなく、信号を見ているに違いない。それにしても、このマスクが放射能予防でな いことを、東京の特派員が知らないはずはない。そもそも日本人は、私が子供の時からマルクをしていたのだ。ただ、ドイツに住むドイツ人は、そんなことは知 らない。だから彼らにとって、これほど不気味な写真はない。





それに追い打ちをかけるように、宇宙服のような防御服 を着た人が、動かない被曝者を担架で運んでいる映像や、被曝検査を受ける不安そうな人々の表情が、何度も何度も映し出される。



17 日、私は予定通り、SAS(スカンジナビア航空)でドイツへの帰路についた。コペンハーゲン経由だ。ルフトハンザとスイス航空は、すでに成田就航を取りや めていたので、今回、この2社を使っていなかったことはラッキーであった。



成田空港の出国審査場では、再入国手続きをする 中国人の長蛇の列ができていた。そして、それを取材する中国のテレビチームの姿。中国政府は、自国民に危険な日本からの脱出を促し、成田空港へのバスまで 提供していた。出発ゲートでは、マスクをかけた屈強な欧米人を見かけた。花粉症でも風邪ひきでも、今まで絶対にマスクなどしなかった人たちだ。



私 の乗った機は、突然、北京に立ち寄った。北京で給油し、点検し、機内食と水を積み、乗務員の交代もした。成田では、非番の乗務員を降ろさず、機内の清掃さ えなかった。私たちは、掃除されていない飛行機に乗り込み、中国の安全な機内食と水をあてがわれたのだ。そして、コペンハーゲンでは、無事に生還した私た ちを、テレビカメラが迎えてくれた。

ようやく自宅に戻ったら、ありとあらゆる親戚や友人から、安否を気遣う電話が入っていたので、片っ端か らお礼の電話をした。私の声を聞き、感極まって泣きそうになる人もいたので、よほど心配してくれていたに違いない。「東京では不安だったでしょう。ドイツ に帰って来られて本当に安心したでしょう」と言われ、「東京は電力不足で混乱はしていても、放射能汚染でパニックになっている人はいない」と答えると、な ぜかいきり立つ人もいた。自分たちの方が、私よりもよく事情を知っていると思っているのだ。何も知らず、事態を極度に矮小化した日本政府の発表を鵜呑みに している私に、イライラしていたのかもしれない。「本当に恐ろしかった。やっと脱出できて、ホッとした」と言えば、皆、満足してくれたに違いない。



し かし、私は1カ月余の滞在の後、予定通り帰宅しただけなのだ。

予定の便がキャンセルになると、あとが面倒だから、帰宅できたことは大変うれ しいが、放射能から逃れてきたわけではない。そこで、「今の時点で、広範な汚染は起こり得ないから」と言うと、ある人は興奮気味に、「なぜそんなことが分 かるのよ。放射能は漏れていると日本の政府も言っている。大爆発の可能性も・・」と解説してくれ、また、ある人は、私が認識不足で、放射能の怖さを理解し ていないと思ったのか、「とにかく、あなたが戻ってきてよかった」と、私の言葉を無視して話を終えた。



いずれにしても、皆 がテレビや新聞で仕入れた「事実」を私に教えようとし、チェルノブイリの例を挙げた。相手は私の持つ認識や情報が間違っていると思っているので、反論した ところで、らちが明かなかった。もっとも、ドイツ人相手に議論をしたところで、普段からたいてい私に勝ち目はないのだが。



一 方日本でも、最悪の事態ばかりを予言する人たちがおり、それを信じてさらに広めていく国民もいる。

日本政府は、「健康に影響を及ぼさない 量」と言うと、不安に思っている人々を刺激するので、それさえ言いにくいのが現状ではないか。しかし、それを日本政府が声を大にして言わずに、誰が言って くれるのだ。

さらに私は、政府が、起こる可能性がゼロに近いような事象を敢えて言わないのは正しいと、今でも思っている。



そ うでなければ、ドイツの無責任報道と同じく、国民を恐怖に陥れるだけだろう。また、海外で広まっている間違った情報をもっと積極的に訂正しなければ、事故 の収拾した後まで、経済的な損失が残る可能性がある。政府はそれもしっかりやってほしい。



いずれにしても、事態の収束のた めに現地で努力している日本人の英知と勇気、そして、献身的な行動力を信じたいと、私は思っている。

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by aoyadom | 2011-03-23 21:35 | ドイツから
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  今回の仕事後、相方と相方友人と待ち合わせして、デュッセルドルフ~アーヘン~シュトラースブール
の旅へ出かけました。

 写真はアーヘン市庁舎。雪とクリスマスマーケットの灯りで幻想的。

 100年来の寒波といわれるドイツ。11月の末に渡独して12月10日までの間、
雪の降らなかった日はありませんでした。

 そんな極寒・雪の中、ホットワイン小屋をはしごしながら、ゆっくりとアーヘンを散策。
 
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 クリスマス時期だけ限定のいろいろなお菓子が、ショーウィンドウに綺麗に飾られて。
お菓子の色使い・ショーウィンドウのデコレーションが見事。
 
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 クリスマスのオーナメントも毎年少しずつ揃えるのが楽しみです。
 
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 少し高くても、アジア製の安いものじゃなくて、ドイツ職人さんが一つずつ手作りしている
エルツ地方のものが好きです。

 皆さんも素敵なクリスマスを!
 


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by aoyadom | 2010-12-18 15:54 | ドイツから
  やっぱりKLOSTERHOF。

 http://www.klosterhof-frankfurt.de/intro.html

  フランクフルトならここだな、と思う。

 ここ数年私の宣伝効果もあってか?!日本人の方もちらほら。
フランク在住や現地にもちろん詳しいドイツ人友人を連れて行っても、大抵、
知らなかった、いい所知ってるねと褒められる。

 
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 シンプルだけど、お肉もお野菜も厳選された農場の新鮮素材で、何を食べても美味しい。
そしてリーズナブル。

日本語メニューは無いけれど、(英語メニューはあり)
名前の通り、隣は元修道院で、修道院蔵を改装したBARもあり、
この時期はぶどう棚が美しいお庭での食事も気持ちいい。


どんなにお天気が良くて暑くても、やっぱり海外にいる時って、
胃に優しくて野菜がたくさん取れるスープをよく食べる。
 
  
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 こちらは、私が大好きなドイツのスープ、レンズ豆のスープ。豆も野菜もたっぷり!

 それに合わせたのは、ここオリジナルのKLOSTERHOF Naturtrueb。
上面発酵の、酵母が生きているタイプのビール。
濃い黄金色、麦芽と繊細なホップ、わずかな蜜の芳香、フレッシュなのどごし、
お庭で飲むビールには適度に冷えていて、この時期とっても美味しい。

  今回は、帰国直前に、リンクにある「MOMOの台所」のMOMOさんご夫婦とKLOSTERHOFへ。

  最近、毎月ドイツ出張が続いたので、ちょっとこの辺で、体力・精神力調整。
明日から、大好きな石垣へ行ってきます^^


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  少し前になりますが、私のドイツでの仕事の様子を、取材協力してくれた
raquelさんが心温まる文章で、(かなり褒めすぎではありますが・・・照)
まとめてくれています。是非ご覧になってみて下さいね^^
(エキサイトブログのリンクにある、ドイツで生きる~のraquelさんです)

http://doitsu.exblog.jp/

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by aoyadom | 2010-06-16 19:21 | ドイツから
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 教会での式が終ったばかりの甥っ子。真ん中、オレンジのシャツが彼。
今年、プロテスタント式の堅信式KOFIRMATION
で、教会に属する一人の青年として認められた
子達(皆数え年14歳)と一緒に記念撮影。

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 過去記事(3つ前の記事参照)
2年前の甥っ子のアップを載せましたが、たった2年でこんなに変わっちゃいました。
甥っ子馬鹿な叔母としては、いや~、男前で本当に優しい子。ちょっと線が細すぎる位なので
アルマーニかナンカのモデルさんみたいです。体系は違えど、性格とか、相方そっくり。笑顔もね。
2人のおばあちゃんに囲まれ、お庭で照れる甥っ子^^

 
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 教会を後にして、それぞれのお宅へレストランへ。
家庭によりそのお祝いの形は違います。レストランを貸しきったり
自宅でお祝いしたり。甥っ子の場合は、義理の兄夫婦がとても大きく素敵なおうちに
住んでいるので、自宅でPARTY.近しい人約30名でお庭でシャンパンで乾杯。
その後は、この素敵にテーブルセッティングされたテーブルを囲んでリビングでお食事^^
ナフキンの鶴は、唯一のアジア人、義理弟の嫁が頑張りましたとさ~。

 

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 お食事は私の大好物ばかりが並んだイタリアンフルコースをケータリングサービスで。
デザートのケーキは7種類、叔母やおばあちゃん達が焼いた自家製が並びました。

 ドイツ人相方がゴットファーザーとして14年間毎月数千円ずつ積み立てして貯めた
積み立て通帳のプレゼントに、甥っ子絶句で喜び、私はなぜか涙、涙。
うちの相方がマイスター学校の学費を必死に貯めていた修行時代も欠かさず
毎月積み立てていたかと思うと、何かとっても奥深い愛情を感じずにはいられなかったのです。

 しばらく体調管理のため、ブログの更新、コメントへの返信が遅れますが、
どうぞこれからも気長に「通訳Mのお仕事日記」を見守って下さいね。
ヨーロッパ滞在日記もゆっくり更新していきますので、宜しくお願いします。

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by aoyadom | 2009-05-24 21:53 | ドイツから

BBQ大臣!

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 我が家に遊びに来た事のある方ならご存知かもしれないが、
うちの主人は本当にBBQ大臣。手際の良さはうっとりするほど。笑
とにかく準備も早いし、火を起こすのも早いし、焼き方も上手。
以前、2人でBBQパーティーに御呼ばれした時、まだ煙が出ている中に
男性陣、うす~い焼肉用のお肉を網の上に放り込んで、これこそ炭焼きと言わんばかりに
炭だらけの中は生焼けのBBQパーティーで唖然・・・。

 やはり日本人男性よりBBQやアウトドア、日曜大工などの手際の良さは、
もう身に染み付いている感じがする。主人は職人なので、余計にそう感じるのかもしれない。

 もちろんドイツでも親戚で集まり、主人の兄の家のお庭でBBQ.
↑の写真は義理の姉。BBQに付け合せるヌードルサラダや、ブレッツェル
(岩塩付きのBBQでは定番のパン)を用意してくれた。
この焼きたてのブレッツェルがそれはもう、レッカ~(うまい~!)だったのだ。

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 今の時期のドイツは、雷雨が多くて、この日も夕方から雷雨だったが、
BBQの最中は汗ばむくらいの陽気。お肉はきっちりハーブやパプリカ
などで漬け込んだ豚やビーフのステーキにソーセージ。


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  こんな食事ばかり食べていたので、意識して野菜類は食べるようにしたが、
とうとう!夜中に足をつると言う恐怖がこの直後にまた襲って来た・・・。
聞く所に寄ると、マグネシウム・鉄分が極端に足りなくなると、足をつるとか。
魚や火の通った野菜が大好きなワタクシ。もちろんヨーロッパではそれを食する事は
難しいので、ヨーロッパに2週間以上滞在すると、必ず足をつる。
今度こそマグネシウム錠剤を持って行かないと!
私だけなのかな??でもCAのYちゃんも言ってたもんな~。

 多分ドイツ人はそう言う食生活で生活してきているから
足をつらないのかな。でも、やっぱりBBQは気持ち良いし、
やめられません^^

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by aoyadom | 2007-06-28 10:19 | ドイツから

愛すべき甥っ子と

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 主人の兄の次男と、この日はキルメスと言う、年に一度来る移動遊園地へ。

主人が甥っ子のキリスト教で言う所の後見人・パーテンオンケルになっているのと、
性格や容姿がどことなく主人に似ていて、私も溺愛している甥っ子、只今12才。

 親指をいっせーの!で上げて数を当てる指遊びを教えたら、はまって、
いっせーのアインツ1と移動中も指遊び。

 そんな可愛い甥っ子とも主人とも別れて、今は一人宝石の街・イーダーオーバーシュタインに向かう途中。明日からはアンティークジュエリー市場調査でロンドン。バタバタです(>_<)

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by aoyadom | 2007-06-11 19:25 | ドイツから

ニュールンベルクring

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 この写真の中央に、リング上になっている丸い鉄の輪が見えますか?
ニュールンベルクの旧市庁舎脇のSchoener Brunnen
その名も「美しい泉」と言う建物。
その周りを囲む鉄柵に隠されたリングがあり、
それを見付けて、三度回すと願い事が叶うそう。

 kero先輩が探していた言い伝えってこれではありませんか?!


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by aoyadom | 2007-06-04 18:35 | ドイツから