2015年度総括!フリーランス通訳者としての掟
2015年 12月 20日
(私の30年に渡るクリスマスマルクト巡りでブレーメンやDUS近郊のランタンしか炊かない
BIOの森マルクトと並ぶ位一番綺麗だったかもと感動したウィーンのクリスマスマルクトにて)
今年は何だか整形靴マイスターの主人の通訳も15年振りに復活し
(結婚後は敢えて一緒の仕事は全てお断りしていたのですが、主人が去年から
完全独立して、彼のマネージメントと通訳も復活)
また光栄な事にドイツ同行通訳のお話も非常に多く、あらよ?!の役得マイル祭りに
怒涛の日々で振り返ればあっという間の年末でした。
私もかれこれ、通訳業、学生時代のバイト期間を除いて、独立してから20年近くに
なります。狭い日独通訳者業界でもちょっとだけキャリアも年齢も上の方になってきました。
私の強みは多方面に渡る知識と医療系通訳、リサーチ力にあるのかな~なんて
おこがましくも思いながら仕事をさせて頂いているのですが、20年近くやっていると、
「フリーランスで通訳者として会社に属せず自由にやていけるなんて羨ましい」と言われたり
「フリーランスで職業としてどうやって成り立つ様になったのか、経験談を学校などで話して欲しい」
とかそんなお話もよく頂きます。
最初からフリーランス通訳者を目指してはいましたが、社会経験を積むために会社員経験も
有りますし、何度かぼやいてきましたが、仕事が安定するまでには、経済的に大変だった時期や
嫌な事も沢山沢山ありました。塾や家庭教師をはしごしながら営業に回った日々、ドイツ語通訳は
ちょっと高いから翻訳だけでも英語の方を誰か紹介してと頼まれて、後輩英語通訳者を紹介したら、私に
内緒で全てをある時から英語に切り替えられたり、話せるんだったらちょっと訳してくれない?
ドイツに行っているついでに一緒に合流してちょっと案内してよ、
と長い間連絡も取ってなかったのに、急に無料翻訳・通訳を頼んでくる不躾な人。
でも、ここ数年そんな納得が出来ない悲しい
失礼な事はあまりなかったんですが・・・。
2015年はありました、ありました。ちょっとそこの同業他社の皆様、
聞いて下さい~!苦笑
私が長年のお客様と出張中の時、急に後から私のお客様に会いたいと
押し掛けてきて、食事の予約も連絡事項も会ったことも無いのに全て私任せ。
挙句の果てに、通訳者である私を目の前に、自分はどれだけ言葉が出来て車関係も
詳しくて、ドイツ人にもアテンド・会議通訳が好評で、通訳学校の講師もしていると
ご自分の通訳者としてのプレゼンが始まり、その日の晩、私のお客様の元にも何かあったら今後とも
宜しくとメールがご丁寧にあったそう。勿論、そんな方ですから、
私に突然のセッティングありがとうございましたとの連絡なんて一切ありません。まだ待っているけど、そろそろ20日も経ち、おかしいかな、便りが届く気配すらありません。苦笑
もうひと方は、歴とした本業は別にあるのに、車関係に詳しいから、自分だったら仕事ついでに
無料で日独通訳同行しますと、私がやはり通訳の現場でいる時にお客様と私の前で言い放ちました。
どちらもドイツに非常に長い日本人男性で私よりちょっと若い位の方々。
私が女性だから言われたのかな?これが男性通訳者だったら言われなかったかもと
思ってしまいます。ドイツ人主人に聞いても多言語の通訳さんに聞いても、親しい日独の友人達に聞いても、やはりビジネスマナー的に
あり得ないと言ってくれるんですよね。
同業者や同業者もどきだけでなく、元依頼主の方にもマナー破りで、紹介した友人通訳に
私にとりあえず内緒でやってくれと言う方もいましたし、私の実力が足りなかったからこの様な
様々な事が起こったのかな、私がまだまだ未熟だから舐められて平気と思ってやられているのかな、
などと考えさせられる2015年通訳Mの通訳年でありました。
でも、こういう事ってフリーランス通訳者としてだけでなく、フリーで活躍する同業や
その職業の人達に最低限、敬意を払う、遠慮する、どんな理由にしろ話を前もってきちんと通す
って基本だと思うんです。フリーランス間の掟であり、ビジネスの基本礼儀でもあると思うんです。
私がおかしいかな。甘いのかな・・・。言い切ってからちょっと不安にもなりますが。苦笑
しかし、上記の事を取り消せる位、嬉しい成果や出会いも沢山ありました。
11月愛知で行われた靴医学会で主人を含む日本を代表する整形靴マイスター3人
のシンポジウム通訳を逐次・ウィスパリングでしながら、独整形靴マイスター制度について
私も沢山の医療関係者の方々の前で発表させて頂けた事、日本に靴医学と言う
言葉を持ち込んだマイスター達の想いが大きな医学会で多くの方々に伝わった事、
整形靴マイスター達の日本での活躍歴史を20年近く見つめて来た私としては胸が一杯になる想いで、本当に光栄で忘れられない思い出となりました。
歩ける事言う事は色々な意味で人間の尊厳を保ちます。
少しでも多くの人に元気に歩いて貰う事は、人としての生活品質を向上させるだけでなく
日本の医療制度を経済的に保っていくことにも繋がります。
大変嬉かった素晴らしい経験を思い出だけにせず、
足と靴と歩行の大切さを来年度もセミナーやマイスター相談会などを
通して更に多くの人達に広めて行けたらなと思っています。皆さん、素敵なクリスマスと年末年始をお過ごし下さいね。
2016年も通訳Mを宜しくお願いします!^^
(今年何か所かで見かけたヴィーガン用(究極のベジタリアン)焼きたてバウムクーヘン・一個一個
30センチくらいの木の棒に巻き付けたのを焼きたてで出してくれます。
味はシナモンやナッツなど数種類選択可)
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