日独ホテル文化論その2 ~5つ星に限りなく近い4つ星を選ぼう!~
2014年 09月 13日
何を基準にして選びますか?
通訳Mは仕事上、コーディネートも業務の一環としている時もありますから、
その経験から、特にドイツ・ヨーロッパですと、ホテル選びと予約も
事前にお願いされることもしばしばです。
私はまず、その時の換算レートから、お客様が訪れる都市の大体のHOTEL相場を割り出し、
まずは相場をお伝えしたうえで、1部屋当たりの予算を伺い、
お客様に予約の際の優先順位もお伺いします。
この優先順位は、つまりは私も非常にHOTEL選びの際にチェックしているポイントです。
1.立地と周囲の治安(交通の便が良い市内中心部を選択するか、少し市内から離れても静かで治安のよい所か)
*交通の便が良い=治安が良いとも限らないので、ここは要注意。
市の中心部から少し離れていても地下鉄やバスなどで容易にアクセス出来る環境なら、
ちょっと安めで豪華なホテルに泊まれる可能性大です^^
2.シャワーだけでよいか、湯船も必要か
*日本人的にはロングフライトの後は、足を伸ばしてゆっくり湯船に浸かりたいもの。
湯船付は欧米では事前にきちんと確認して更にリクエストしないと、
湯船付のお部屋ゲットは難しいです。立ちシャワープラス湯船なんて
豪華な水回りだと完璧ですよね^^
3.朝食は必要か、否か。
*ドイツ人ほどヨーロッパの国々の中で朝食を、一日の始まりを大事にする民族はありません。
ホテルの朝食を他国と比べてみれば一目瞭然。
イタリアが甘いパンにマキアート位で済ませるのに対し、
ドイツのホテルでは朝からパン・ハムまたはソーセージなど肉類・チーズ・卵・果物・
ちょっとした生野菜・ジュース・温かい飲み物とフルでサーブされます。
ドイツの場合、朝食の質が、すなわちホテルの顔と言っても過言ではありません。その位ドイツ人は
朝食を大事にし、ホテルの朝食内容を見ています。
4.フィットネス施設やサウナ・プールは必要か、否か。
*冬期が長く寒いドイツはサウナ文化が発達しています。フィットネスやプールで
体を動かしたり、サウナで汗を流すことは時差ボケ解消に一番効果的。
ロングフライト後のサウナやプールは浮腫んだ脚をすっきりさせ、快眠を約束してくれますし、
時差ボケで早起きしてしまった時にも
朝食前にサクッと体を動かせるって気持ち良いですよね。
5.WIFIなどネットを利用するか。
*ヨーロッパでは大抵のお手頃3つ星がWIFI無料接続に対し、
4,5星になると有料接続の所が多いのです。
この5つを全て満たしたい時、例えば、立地が市内中心部、豪華朝食付き、フィットネス施設有り、
バスタブ有、WIFI無料、それはやはり4~5つ星、
パリやロンドンだと2万円台中盤~3万円位になるでしょう。
しかし、予約のコツさえつかめば大丈夫。
ホテルの直営サイトからの~日前予約だとネット・朝食無料などの特典も結構あり、
大手のホテルディスカウントサイトからの予約ですと、額面はお得に見えても、
朝食やネット接続で結局高くついたり、税金が別途だったり、
キャンセルポリシーが厳しかったり、色々制約もあり、
ネットでホテル直接事前予約が意外とお得だったりする場合もあるのです。
予算からホテルを割り出したら、大手予約サイトの幾つかとホテル直接予約と
必ず比べてみて下さいね。
現在は円安で1ユーロ140円弱ですから、1万円で約70ユーロ。日本からの旅行は割高ですね。
ドイツでは大都市の3つ星が朝食付きでようやく予約できるかなと言う感じです。
ちょっと中心地から離れた所や地方都市なら70ユーロでも、とってもきれいで
素敵な4つ星に近い3つ星に遭遇することも多々あります。
また、1部1晩14000円位の予算があれば、フランクフルトの様な大都市の市内でも素敵なホテルは見つかります。
総じてドイツは他のヨーロッパ諸国と比べてホテルのCPが非常に良いと思いますが、3つ星の質には
開きがありますので、特にハード面が整っているか、事前にみっちりチェックしましょう。
でも、フランス・イタリア・ポルトガル・スペインの3つ星ホテルに比べたら、ドイツの3つ星ホテルは
かなり質が良く設備面でも衛生面でも整っています。
また、ドイツでは、「ドイツ以外のヨーロッパの国々に行ったら、ホテルの星を一つ落とせ」という
位、ドイツのホテル評価の星は基準が高いです。それは、ドイツ人が水回りのお掃除など、衛生面を
徹底して管理している所以でしょう。ドイツでも、ドイツで言う外国人経営のド田舎ペンションに泊まった時は、ドイツ基準ではなく、本当にびっくり・がっかりしたので、ドイツでも勿論、例外はあります・・・。
ぜひぜひ皆さんも自分だけのお気に入りのホテルを海外で、ドイツで見つけて
リピートしてスタッフとも声を掛け合うような仲になってみて下さい。
ドイツ・ヨーロッパでは、自分からどこかに入る時には
(エレベーターや朝食ルーム、サウナ、レセプション、会議室、診療室などなど)
後からお邪魔しますみたいな感覚で、こんにちはと自分から声をかけることが常識。
そこから心地よいコミュニケーションが生まれることもしばしば。
私にもいつ行っても家に帰ってくるようなホテルがいくつかあります。
出張中のホテルは非常に大事な空間であり、その部屋できちんと休めることは
出張や旅の際の非常に重要な要素です。
本当に大好きな定宿に帰って来る時は、ドイツで海外で、一番ほっとする瞬間です。
(こちらの写真もBerlinの定宿、VILLA KASTANIAの地下温水プールです^^)
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